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みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

※過去に連載していた記事を再掲載しています。

上手なお薬の摂りかた

今回は、私が日常仕事をしている時にママたちから感心されて、少しだけ優越感に浸る事柄を教えちゃいます。チョットしたことなのですが、お話しすると「あっ!そうだー」という反応が返ってきます。ぜひママの智恵袋のひとつにして下さい。

まずは、お薬の分包紙の開け方ですが、たいていの薬局で図のような分包紙の中にお薬を入れてもらうと思うのですが、図①の様に横に切ってしまうと、隅っこにお薬が残ったり、口に運ぶときに横からお薬がこぼれて顔にかかってしまい、チビッコも大騒ぎというハプニングがよくあります。そこで図②の様に斜めに切る(切る前にお薬を斜めにして一方に寄せておくのを忘れずに)と“あーら不思議”すごくキレイにそしてスムーズにお薬が口の中に入っていきます。

サラサラした粒子の大きなものはモチロン、パフパフした感じの胃薬のときも楽ちんです。おじいいちゃんやおばあちゃんにも教えてあげて、私と同じ優越感に浸ってください。 次に坐薬の切り方ですが、良く小児科で1個使うには量が多すぎる場合、3/4個とか1/2個といった指示を受けます。そういった場合、当薬局ではあらかじめ切る場所に印をつけてお渡しします。その場所にお薬を取り出す前に、ナイフなどでざっくりと切れ目を入れて取り出すようにお伝えしています。(図③参照)

取り出してから切ると、坐薬が壊れやすく、壊れると使いづらくなるからです。坐薬自体はリップクリームみたいな感じですので、あまり硬くはありません。簡単に切れます。使う量が2/3個や3/4個の場合、残りは捨てていただきますが、1/2個の場合は、残りも1/2個分ですから、もったいないので取っておいてもよいでしょう。

その場合、切れ目を図④の様にして切り口のとがった方から入れると残りも使えます。衛生面の問題がありますので、余った残りはラップなどに包んで冷蔵庫に入れておけば次の日まで使えると思います。入れるのが上手くいかないとか、初めてで慣れないというママは、坐薬の先端部かもしくは肛門にオリーブオイルやベビーオイルを少し塗って滑りを良くしておくと、すんなり入れることができます。

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