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みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

※過去に連載していた記事を再掲載しています。

薬剤師からのお願い

今回私が薬剤師になってからの薬剤師、そして薬局の変化についてお話ししたいと思います。 今の若いママ達が、ひょっとして生まれてすぐか、もしかして幼稚園、小学校の頃からの事になります。(なんだかすでにすこしへこんできましたが・・・気を取り直してーー!!) えー私が薬剤師になりたての18~19年程前。当時、病院内を白衣で歩いていると患者さんから「あーお姉ちゃん・・・」とか「あー看護婦さん・・・」とか呼ばれることがしばしばでした。

 まあ当時のお年寄りにとって白衣で働いている女性はイコール”看護婦さん”だったのかもしれません。とにかくそれくらい知名度は低かったように記憶しています。なぜかというと、今ほど薬剤師が患者さんにお薬の説明をするというシステムが整っていなかったのかもしれません。

 その後、その当時は数としては多くなかった調剤を主な業務としている薬局もだんだんと増えてきました、それが医薬分業といわれるものです。現在では大きな公立病院も院外に処方箋を発行する様になり、多くのママ達もかなりシステム的には慣れてきたと思います。

 ただそうなると、私たち薬剤師が患者さんと直接かかわる事が多くなってきました。その方の、もちろん症状を把握した上で、アレルギー、併用薬などの事、あとは生活環境にいたるまでかなり深く情報を集めてからお薬の説明をするようになりました。

 一般的なお薬の説明だけでなく、現在は、個人個人により説明の内容がちがってくることが多々あります。 ですからママ達にお願いしたいのですが、「こんな事はつまらない事だろうな・・・」とか「恥ずかしいな・・・」とかいう考えで、伝えなくてもいいやと思わずに、何でも伝えていただきたいのです。

 薬歴というカルテみたいなものには実は、薬剤師によっていろんなことがたくさん記録されていて、あとですごく役に立つ事もあるのです。

 それから、薬剤師が色々と質問することに「うざいなー」と思う事があるとかもしれませんが、必要な事項が多いので情報をいただきたいのです。(まあ薬剤師の方も空気を読む感性を日々みがいていかなければなりませんが・・・)それでこそオリジナル、もしくは個々に応じた、服薬の説明が成立するからです。

 多くの患者さんの中の1人としてではなく、お薬を渡している時には、その方の事だけを考えたお薬の説明にさせていただくため、ご協力をお願いしたいと思います。

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