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みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

※過去に連載していた記事を再掲載しています。

ドライスキンのお手入れ

ドライスキンについてお話しする前に、スキンケアについて触れさせていただきます。1つ目は清潔のスキンケア、2つ目は紫外線のスキンケア、3つ目が乾燥のスキンケアという風になります。 まず、清潔のスキンケアについてですが、新陳代謝が激しく汗っかき、砂あそびや公園でのほこり、よだれなど、育ち盛りのちびっこ達の肌はしっかり洗浄しなくてはならない因子がいっぱいです。ドライスキンだからと怖がって石鹸などを使わずに洗うだけでは悪循環です。一般的にはどのような石鹸を使っても充分に洗い流せば問題はありませんが、皮膚の弱いちびっこ達は弱酸性のものがいいかもしれません。ママの洗顔と同じで、泡をよく立てておき、その泡でやさしく洗いお風呂あがりにしっかり保湿すれば大丈夫です。

 次に紫外線のスキンケアについてです。紫外線は皮膚でビタミンDを作るなど人体にとって大切な働きがある一方、日焼けなどの困ったトラブルもひき起します。最近はちびっこ用のサンスクリーンも数多く販売されていますので、これからの意外と紫外線量の多い4~5月には注意したほうがいいでしょうね。 最後に、今回のメインテーマになる乾燥肌のスキンケアについてです。ドライスキンは皮膚表面の水分量が不足している状態です。この状態を正常な水分量に戻すことが乾燥に対するスキンケアであり、保湿と呼ばれるものです。通常皮膚表面の水分補給は大気中の湿気、汗や体内からで、その水分量も冬では夏に比べて10%ととても乾燥しています。そのため、冬のドライスキンに対するケアはとても大切です。石鹸などでしっかり汚れを落とした後、保湿剤などで乾燥しないように皮脂を補いましょう。保湿剤としてよく使われるのは、ワセリン(もっと純度の高いプロぺトというものもあります)などが効果が高いのですが、少しベタベタするというのがいやであれば、尿素入りのものやヒルドイドという薬品名のものがあります。 症状や使う場所によって処方が変りますのでドクターに相談してみてください。それだけの為に受診するのが面倒であれば、検診の時などに相談してみるといいかもしれません。転勤シーズンですね。かかりつけの患者さんが遠くに引っ越すと聞くと寂しくなってしまいます。

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