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みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

※過去に連載していた記事を再掲載しています。

発熱時のお薬の使い方ついて

冬場は何かと熱を出すちびっこも多いので、今回は発熱時のお薬の使い方についてお話しします。
お医者さんの診断後、熱さましを処方される事があります。かぜの症状をとるものの中に、熱さましが一緒に入っている場合もありますが、多くの場合“高熱の時に”という具合に、必要な時使える様に処方される事が多いと思います。

渡された薬を見て、しくしく泣いている子がいました。「どうしたの?」と尋ねると「坐薬がいやだ・・・。」と泣いているのです。お母さん達も「熱さましは坐薬が効く」というふうに思っていらっしゃる方が多いのですが、本人がもらった時点で泣く程嫌なものを、親子で必死に使っている光景を想像するのは、薬剤師として心が痛みます。
確かに坐薬の方が効きはじめが早いのですが、飲み薬でも成分は同じなので熱を下げる効果は同じです。泣くほど嫌であれば、薬局からドクターに問い合わせ、別の剤型のものに変えることもできます。
剤型としては液状のもの、粉、錠剤、坐薬があるので、ちびっこの好みや使いやすさで使い分けができます。遠慮なくお医者さんか薬剤師に相談してみてください。

あと、ちびっこは、大人に比べて熱が高くても平気で遊んだりします。一般的には38.5度以上を高熱と考え、熱さましを使う基準となりますが、機嫌も良く食欲もあり、ぐっすり眠れる場合には必ずしも使用しなくて大丈夫です。そのかわり、楽に過ごせる様に冷やしてあげたり水分をこまめにあげてください。(もちろん基本的な治療を続けながら)頭に貼る冷却シートや氷まくらが嫌なちびっこは、お母さんの使い古しのストッキングにケーキ屋さんなどでもらった保冷剤を冷やして入れ、服の上から脇の下にあてて、たすきがけにすると効果的に冷やせます。これだと本人も動けるのでいやがりません。是非お試しあれ…

(ちなみに私自身、ストッキングを最後にはいたのはいつだっけ?という生活をしております。たまにはスカートはこっかな~!!)

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