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みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス みどり先生のおくすりメモ - お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

お薬にまつわる疑問、誤解を現役の薬剤師さんからアドバイス

※過去に連載していた記事を再掲載しています。

溶連菌感染症について

年末より患者さんの多い溶連菌感染症もしくは溶連菌性咽頭炎についてお話をします。
溶連菌感染症というと、「何だそれ?」とという方もいらっしゃると思いますが「知ってる!!知ってる!!」とおっしゃる方も多いと思います。ママ達が発見する症状としては、熱やのどの痛みが多く、皮膚のかゆみなどで分かる場合もありますが、嘔吐を伴う事も時々ある様に思います。

医師に口内を診てもらうと舌がイチゴの様になっているのも特徴で、疑わしい場合、検査により判定できます。病名のとおり、のどに溶連菌がくっつく事で上記の様な症状が起こるのです。のどの痛みはかなりひどい場合があり、やはりそういう時の食事は、口内炎ができていると同様で、熱いもの・辛いもの・すっぱいものをさけた方が本人も楽だと思いますが、水分はこまめにとらせてあげて下さい。
家族でもうつる事がありますので同様の症状が出た場合には受診をおすすめします。(菌が飛び散ることでの感染と、口からの感染だと言われています。…我が家も外食の時必ずやっている『まわし食べ』は、やめた方がよさそうです。)

治療としては、抗生剤と症状を取るお薬を服用します。内容的には「あれ?これって前の風邪の時と同じお薬?」という場合があるかもしれません。(粉状、錠剤、カプセルなど)溶連菌に効く抗生剤は1種類だけではないからです。兄弟で別々のお薬が処方されるのも同じ理由です。たまたま以前と同じ内容だったとしてもきちんと医師から言われた期間服用を続けて下さい。

1日か2日で熱が下がったり、のどの痛みが消えたりしますが、それでも通常10日~14日間は抗生剤を飲みます。お薬をきちんと服用しないとリウマチ熱や腎臓に影響が出る場合があるので注意が必要です。決められた期間お薬を飲み終えたあと、きちんと菌が消えてしまい、再発していないかをみるために、服用終了後から2週間程あけて、おしっこの検査をしてチェックをかけます。少し期間があいてからの検査となるのですが、忘れない様にチェックをしてもらって下さい。症状やお薬が風邪の時と似ていますが、治療が少し独特です。勝手に途中でお薬をやめたり治療をやめたりせずに医師の指示にしたがって下さい。

【溶連菌感染症の予防法】
◎外から帰ったら、うがい・手洗い
◎食べもの、飲みものの回し飲みなどをしない

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